怪談専門誌『幽』第3号
メディアファクトリーより、怪談専門誌『幽』第3号[bk1][Amazon]の見本が届く。ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転 心霊小説傑作選』(創元推理文庫)[bk1][Amazon]の書評を担当させていただいたのである。ジェイムズの怪奇小説については何度か当ブログで取り上げているので、併せて読んでいただければと思う。
実は、そういう時のためにと思って、画面左側のバーにココログ専用サーチエンジン「ココログル」の検索窓を設けておいたのだが、いつの間にかうまく動かなくなっているようだ。よそのココログはヒットするのに、なぜか当ブログだけが無視されてしまう。どうなっているのだろう? 仕方ないので、該当分のリンクを下記しておく。
2005/04/09 購書備忘録2005その21『ねじの回転 心霊小説傑作選』
2005/04/23 ヘンリー・ジェイムズ怪奇作品リスト(暫定版)
2005/04/24 購書備忘録2005その26『アメリカ短篇小説の研究』
2005/04/27 購書備忘録2005その27『マイティジャック THE SHADOW FORCE』
2005/05/09 購書備忘録2005その30『ヘンリー・ジェイムズ「ニューヨーク版」序文集』
今回の『幽』の巻頭特集は、内田百閒。『冥途』収録作の原型となった初期作品の採録や、故郷岡山を巡る紀行文などで、百閒怪談の原風景に迫ろうとする構成。怪談専門誌なので、土俗的な怪談の伝統との繋がりに重きを置いた感じになっている。もちろんこれはこれで興味深いけれど、もしもホラー専門誌が存在して、和製モダン・ホラーの極みでもあるこの作家の特集を組むとしたら、どう取り上げるだろうか?……などと、ついぼんやり夢想に耽ってしまった。
創刊号の作家特集が小泉八雲、2号が岡本綺堂、3号が内田百閒となると、4号は泉鏡花か田中貢太郎あたりだろうか? 意表を突いて畑耕一とか──あり得ないな……。
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