「SFマガジン」に海外ホラー情報
発売中の「SFマガジン」4月号[bk1]のSF BOOK SCENE欄に、ジャック・ケッチャムの諸作やS・P・ソムトウの『ヴァンパイア・ジャンクション』を訳している翻訳家の金子浩が登板、未訳の海外ホラー長篇を3つ紹介してくれている。さらに12月号では、ホラー・ジャンル全体の最新動向を知らせてくれる予定とのこと。私のように英語が苦手な者には、ほんとうに助かる。「ミステリマガジン」の「幻想と怪奇」特集は最近懐古趣味だし(もちろん、これはこれで嬉しいんですけどね)、海外ホラーの動向を日本語で知ることのできる機会は非常に少なくなっている。たとえ年1度でもいいから、海外ホラー情報はぜひとも恒例にしていただきたいですね。
今月号の「SFマガジン」にはこの他にも、「ベストSF2004」上位作家の特集ということで、クリストファー・プリーストのホラー風味の短篇「火葬」が載っている。文化摩擦と架空の虫のおぞましい生態を題材にした佳品で、虫が苦手でない方にのみお奨め──いや、恐怖感という点では、虫嫌いの方が楽しめるのか?
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