『伝奇ノ匣8・ゴシック名訳集成 暴夜幻想譚』受贈書御礼
株式会社学習研究社一般教養編集部より、東雅夫編『伝奇ノ匣8・ゴシック名訳集成 暴夜幻想譚』(学研M文庫)[bk1][Amazon]を頂戴する。ありがとうございました。実はbk1に予約済みなのだけど、それでもありがたいです。
もともとコストパフォーマンスが異様に高い<伝奇ノ匣>シリーズであるが、中でも7巻以降の「ゴシック名訳集成」はずば抜けている。本書の場合だと、矢野目源一単独訳版『ヴァテック』や皆川正禧訳『シャグパットの毛剃』は、分量からいっても今後他のアンソロジーに採録されることはなかなか難しいと思われるし、古書で原本を入手しようとするとかなりの出費を強いられることだろう。
何より、このような旧仮名遣いの古めかしい文章がぎっちりつまった本がどうやら商売として成り立っているらしいこと自体が、世の中まだまだ捨てたものではないという気持ちにさせるではないか。編者によると「部数はいつもより少なめ」とのことなので、興味がある方は早めに確保しておくことを強くお勧めする。
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