購書備忘録2005その12
仕事の出先で立ち寄った新古書店で、下記の3冊を購入。
高橋義典監修・日本探検協会編著『驚異の地底王国シャンバラ』(1994,廣済堂ブックス)
まあ書名の通りの新書オカルト本なわけだが、ブルワー・リットンに関する記述がけっこう多いようなので買ってみた。今読むとさすがに古めかしいが、ブルワー・リットンのオカルト小説は19世紀の超自然小説の一大転換点とも言うべきもので、その成立の背景に関心があるのだ。この際、虚像も含めてブルワー・リットン絡みの資料はとりあえず拾っていこうかと……オカルトって深入りすると泥沼なんだけどねえ。
スティーブン・カプラン『真実のバンパイア』(1996,廣済堂ブックス)
これも廣済堂の新書。副題に「現代の吸血鬼たちの記録」とあって、吸血鬼というのはほんとのほんとに実在しているという調査報告である。被害者の体験談に留まらず、439歳の女吸血鬼との対話記録とか、訳者も含めて本気モード全開の模様。
この本が出たころ、私はホラーに集中していてオカルト本はほとんど買わなかったのだけど、廣済堂はおいしいオカルト本を量産していたのだろうか?
仁賀克雄『ドラキュラ誕生』(1995,講談社現代新書)
ドラキュラを中軸に、吸血鬼の起源となった伝承から様々なメディアへの浸透までを幅広く語ったもの。あくまで入門書なので、資料としてどうこうというより、著者の愛情溢れる語り口を楽しむべき本ですな。
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