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2007/08/12

家族旅行広島・宮島編

 お盆休みということで、家族5人で広島・呉に一泊旅行をしてきた。本命のお目当ては実物の潜水艦の内部が見られると話題になっている呉の「てつのくじら館」なのだけど、たいへんな混雑のため朝から並ばないといけないそうで、初日は広島市内と宮島を観光して夕食後呉に移動、2日目に「てつのくじら館」と「大和ミュージアム」を見学するという日程にした。

 10時すぎに広島駅に着くとまず土産物売り場を覗き、隠れた広島名物と伝え聞く「せんじ肉」を1袋購入した。これは豚の胃を煮詰めて揚げたもので、独特の珍味だというのである。ところがネットでは美味いという意見とちょっと勘弁という意見が混在していて、実際どうなのか気になっていた。案外、大阪では子供がおやつにしているホルモン焼に近いものかもと思ったり……。さっそく食してみると(下品にも歩き食い)、塩辛い味付けの固く粘り気のある肉で、くちゃくちゃしがむほどに旨味がしみ出してくる。いかにも内臓らしいくせはあるものの、ホルモン焼のようなべたべた泥臭い味と比べると、ごく上品だといっていいぐらい。おやつとしては塩辛すぎる気がするしご飯のおかずには固いので、お酒のあてにするのが最適かも。

 続いて宮島に移動し、厳島神社を見物。ところが、あまりの暑さと移動時間が長くて退屈してきたせいか、小学2年生の三男がえらく不機嫌になってしまった。もともとこらえ性のない男なので、そういうこともあるだろうとは思っていたが、こうも早いとは……。まあ外を歩くにはあまりにも暑かったこともあり(この夏最高の暑さだったらしい)、ほどほどで切り上げて近くの店で昼食にした。名物のあなごめしである。これはびっくりするような旨さだった。脂がよく乗っているがウナギほどくどくなく、香ばしい。これまで食べてきたアナゴ料理とはぜんぜん別物で、値段の相場は1500~2000円ぐらいとやや高めだが、それだけの値打ちはある。ちなみに、私たちが食べたのは「いな忠」という店。店によって調理の仕方が多少違ったりするらしい。

 また広島市街に戻り、原爆ドームへ。印刷物や映像では見慣れている建物だが、生で見るとまた違う感銘がある。実物のドームと平和記念公園を含めた周囲の空間の広がりに触れ、原爆投下後の廃墟と化した広島市街の写真を対比することで、原爆の破壊力がより具体的にイメージすることができるように思う。この後、私と長男次男は広島平和記念資料館へ、妻と三男は広島市こども文化科学館へと二手に分かれた。広島観光に来て平和記念資料館を外すわけにはいかないのは当然として、まだ幼く人一倍臆病な三男には、原爆の被害の生々しい展示は刺激が強すぎるだろうと判断したのである。だからこそ教育的な効果は大きいという考え方もあろうが、同じくらい恐がりだった私の子供時代の反応の記憶に照らし、迷った末に決めたのだ。

 平和記念資料館はお盆休みだけに非常に混雑していて、三男と同じ年ごろの子供もちらほらいた。三男も連れてきた方がよかったのかなあと、また思ってしまった。館内では、自分にできる範囲だけでも子供たちに解説してやろうと思っていたのだが、ほとんどできなかった。紋切り型の表現だけど、事実の重さにやはり言葉を失ってしまうのである。ただ、明日は呉で潜水艦や戦艦の展示を見に行くわけだが、それらも規模こそ違えど原爆と同じ兵器であることには変わりなく、使われれば人がむごたらしく死ぬということと、そういう力を持つべきかどうか行使すべきかどうかは、自分で考えて自分で判断しなければならないということだけは、はっきりと伝えた。例によって、「またややこしいこというてんなあ」てな反応だったが。

 平和記念資料館そのものの意義には疑問の余地はないが、展示の方法については改善すべきところもあるように感じた。VTRに依存している展示が多いために、この日のような混雑時には、客の流れがひどく滞るのである。入館してすぐのところにもう長いVTRがあって、なかなか前に進めないのには参った。その後も、VTRモニターがある度に人溜まりができてしまっていて、しかもモニターが低い位置にあるために後ろからは何も見えないこともあった。また、原子爆弾の原理やメカニズムについての解説がわかりにくいことや、原子力発電に関する議論や核兵器の拡散傾向についてなど現代の核問題の関する展示の不足なども、物足りなく思った。原子力問題を絡めるのは、いろいろと差し障りがあるのだろうけど。より根元的な問題というべき、非戦闘員を標的とする戦略爆撃の是非についても言及があっていいように思うが、そこまでやると手を広げすぎだろうか。

 原爆ドームに戻り妻たちと落ち合って、市街を散策しつつ広島駅方面へ向かった。夕食は駅近くのビルで広島風お好み焼き。確かに慣れ親しんでいる関西のお好み焼きとは似て非なる料理で、これもまた旨い。具材を混ぜ込まず薄皮の生地に挟んで焼くので、具材も混ぜてパンケーキ状に焼く関西風と比べると、焦げ付かないようにするのには技量が必要とされるのではないだろうか。夕食後JR呉線で呉市に移動して、ホテルにチェックイン。

 とにかく暑い一日だった。歩いているだけで汗をびっしょりとかき、へとへとになってくる。色の濃い服を着ていたので、汗の塩分が白く結晶してくるほど。そこで意外にも役だったのが、せんじ肉だった。味見のために開封したものを道々口に放り込んで、塩分を補給したのである。しかし、カロリーを考えると問題ありですな。携帯用梅干しとかにしないと。食事の度に生ビールをがぶ飲みしてるし、これではいくら歩いても汗かいても痩せませんって。

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