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2005/04/17

購書備忘録2005その23『ブライズデイル・ロマンス』

 大学時代のサークルの面々とお花見。会場が桜宮公園だったので、ちょっと早めに出て、集合時間までにJR天満駅~地下鉄南森町間の古書店を漁った。約1時間半で8軒を駆け足で廻り、収穫は2冊。

ナサニエル・ホーソン『ブライズデイル・ロマンス』(1984,八潮出版社)
ホーソンの代表作の一つとされているのにもかかわらず、なぜか邦訳には恵まれていない長篇。博愛主義に基づいた理想のコミュニティを建設する計画とその挫折を巡る物語だそうだが、心霊主義やメスメリズムも絡められているらしい。あちこちページの端が折られていたり、書き込みがあったりとあまり状態は良くなかったのだけど、格安だったので気にしない。

八木敏雄『アメリカン・ゴシックの水脈』(1992,研究社出版)
 アメリカのゴシック的な風土と、そこから生まれたゴシック文学の流れ──作家としてはC・B・ブラウンからナサニエル・ホーソンまで──を論じた研究書。この分野ではメジャーな本だが、まだ持っていなかったのである。

 お花見後は二次会は遠慮して、JR天満駅以北の古書店を廻ろうかと思っていたのだが、缶ビール1本と焼酎2合半と日本酒1合を飲んでしまってはそうも行かない。梅田に移動してもう一杯お付き合いし、10時ごろに帰宅すると、bk1から荷物が届いていた。

エリザベス・ボウエン『幸せな秋の野原・ボウエン・ミステリー短編集2』(ミネルヴァ書房)[bk1][Amazon]
『あの薔薇を見てよ ボウエン・ミステリー短編集』[bk1][Amazon]が好評だったらしく、第二弾まで発売された。収録作は下記の通り。

 「親友」The Confidante
 「脱落」The Secession
 「そしてチャールズと暮らした」Joining Charles
 「バレエの先生」The Dancing-Mistress
 「ワーキング・パーティ」The Working Party
 「相続ならず」The Disinherited
 「彼女の大盤振舞い」Her Table Spread
 「ラヴ・ストーリー 一九三九」A Love Story,1939
 「夏の夜」Summer Night
 「悪魔の恋人」The Demon Lover
 「幸せな秋の野原」The Happy Autumn Field
 「蔦がとらえた階段」Ivy Gripped the Steps
 「あの一日が闇の中に」A Day in the Dark

 この本についてはまた後日、ホラー・ファン向けの読みどころをご紹介しようかと考えている。

メルヴィン・バージェス『ブラッドタイド』(創元推理文庫)[bk1][Amazon]
 スラムと化した近未来のロンドンに、北欧神話の世界が蘇るというファンタジー長篇。私はファンタジーでも、この本のようにいくらかは現実との接点があるものを好んで読む傾向があって、やはり感性がホラー的なのだろうなと思う。

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