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2005/02/12

購書備忘録2005その11

 bk1より、マーク・チャドボーン『フェアリー・フェラーの神技』、SFマガジン編集部編『SFが読みたい! 2005年版』が届く。

 マーク・チャドボーン『フェアリー・フェラーの神技』(バベル・プレス)[bk1][Amazon]は、2003年度英国幻想文学大賞短篇部門受賞の中篇。題名になっている「フェアリー・フェラーの神技」とは、リチャード・ダッドという実在した狂気の画家の作品だそうで、本書の表紙と口絵にもその絵が用いられている。何でもロック・グループのクイーンも、この絵からインスピレーションを受けた曲を発表しているのだとか。しかし、無知な私はリチャード・ダッドのことはもちろん知らなかったし、クイーンと聞いてもディノ・デ・ラウレンティスのスペオペ映画『フラッシュ・ゴードン』しか思い浮かばないのだった……。
 本書は、この絵に取り憑かれて人生を踏み外してしまった青年が、絵の謎を解くことで再起を図ろうとするが、かえって精神を病んでいって──というような話らしい。著者マーク・チャドボーンは、これまでにも何度か英国幻想文学大賞にノミネートされていながら、本書が初の邦訳になるとのこと。これまた不勉強で知りませんでした。

 SFマガジン編集部編『SFが読みたい! 2005年版』(早川書房)[bk1][Amazon]は、もちろんもともとSFに関心があるから買ったのだが、ホラーやファンタジーの出版についても貴重な情報源である。特に去年は、長く続いた時評の仕事がすっかり終わった反動で、古本ばっかり読んでいたので……と言いつつ、ホラーの総括にあれがないなあとか思ったり……。これは別項で書きますかね。

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コメント

 リチャード・ダッドは『妖精画廊』他幻想系の画集ではかならず代表作が取り上げられていた狂気の妖精画家ですね。

 といっても細かい略歴などは覚えていないわけですが(^^;、その画風はアラン・リーやブライアン・フラウドといった今の妖精画家のルーツたりえる作風であったような。

 何度か狂気と、狂気から踏みとどまって幻想や狂気の絵を描く事を繰り返した画家らしいんですが、なんだか芳年みたいですね。

 マーク・チャドボーン『フェアリー・フェラーの神技』かってこなきゃ(^^;

投稿: 比呂 | 2005/02/15 02:27

追伸:
>これは別項で書きますかね。

 どうせなら、ここにも出張するってのはいかがでしょ?と、悪巧みの相談(^^;
http://8002.teacup.com/sasakuma/bbs

投稿: 比呂 | 2005/02/15 19:55

うへぇ、比呂さんいつのまに邪悪系キャラに転向しちゃったんですか?

別に、笹川さんの総括に文句があるわけじゃないですよう。そもそも去年の新刊を網羅的に読めてない私に、文句を言う資格があろうはずがございません。むしろ笹川さんの総括を受けたプラスアルファというような……ちゅうことで別項に続く。

投稿: 中島晶也 | 2005/02/15 23:26

 すんませんです(^^;

 別に邪悪になったわけではないんですけどね。自分も最近新刊がまるで押さえられてなくて、ついつい文庫待ちしてたりしますんで、大したことはいえないわけです。で、ふたりであれやこれや話してもらうと、さらにパースペクティブにこれから読むべき本を拾えるという下心(^^;

 もちろんギャラリーの反応も楽しみなわけですが(^^;

投稿: 比呂 | 2005/02/16 00:55

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